機械が内省する,考える
ん ?!
あらまし
ターレス
ピュタゴラス
パルメニデス
State of my progress
as of Nov. 7, 2020
A file below describes my state of investigation into constructing a machine that understands the meanings of a sentence.
機械は,限られた窓から外界を見る,限られた能力によって外界を捉える.捉えたのを限られた記憶で保持する.さらに外界を見たのに応じ,記憶した中の限られた部分を取り出す.結果,捉えた外界は限定される.機械が内省する(考える)のは,限定して捉えたのを,より限定しない捉え方に改版するためだ.
仮に,全てを一度に得ることができれば,より限定されない捉え方に変える必要はない.すると,質問を発することはない.なぜなら,質問をするのは,何か足りないのを足りるようにするためだが,より限定されている捉え方を限定されない捉え方に変えること,言い換えると,足りていないのを足りるようにすることが起こらないからだ.さらには,何であれ発見することもない.なぜなら,全てを得てしまっているのだから.
実際は,一度には部分しか得ることがない.すると,足りないことが起こり,足りないことを得るために質問することになる.あるいは,新たに得ることがあり,得たことに規則を見出すこと,発見することが起こる.たとえば,"何だ,これは"と発するのは,いままでに見たこと,あるいは経験したことがないことに出会うときだ.目の前にあるのは,何かであるはずだが,すでに得た中にはない.あるいは,"この名前は何"と質問するのは,見ている対象に名前があるはずだが,自分はその名前を得ていないからだ.名前(という情報)が足りないので,そう質問する.
ここでは,機械が,まず,どんなときに,どのようにして,より限定された捉え方をしている-見ているのは何かであるはずだが,すでに得た何かでない,今までに得ている中には,その名前がない,何かをやろうとしても,すでに得ていることではできないなど-と気づくようになるかを述べる.次に,気づいたことに,記号,たとえば"これは何だ","この名前は何だ","どのように解くのか",などをつけること,そして記号を使うことで,それまでに得てないことを得る,言い換えれば,限定された捉え方をより限定のない捉え方に変えることを述べる.
機械は,今までに得たこと,今までに捉えた外界は,限られていると気づく,そして,さらに得ようとする,捉えたことを変えようとする.そのために,機械は,質問し(自問することも含め),その返答を得る(自問するときは,自分で返答を作る).
質問を作る,質問する,そして質問の返答を得て,捉えている外界を改版するとき,機械は,すでに得ていることと今得ていること,両方を見ている.そうするとき,機械は,内省する / 考えることを始めている.
ルネ デカルト
キーワード:内省.思考.発見.学習.世界の限られた捉え方.世界の階層的な表し方.はじめから保持する能力と獲得する能力.帰納と演繹.言葉の意味.